営業職が副業をするメリットと難しさ
近年、副業を持つことが一般的になり、営業職の方々も新たな収入源やスキルアップのために副業を始めるケースが増えています。営業職が副業を持つことには多くのメリットがありますが、時間管理や商材選定などの難しさもあります。
営業職の副業における利点として、収入の多様化やスキルアップ、そして将来のキャリアの選択肢の拡大があります。収入源を複数持つことで経済的な安定が得られるだけでなく、本業に直接関係しない新しいスキルも磨けるため、将来的なキャリアパスが広がります。
ただし、営業職が副業を持つ際にはいくつかの難点もあります。営業職は多くの場合、日中に本業で働いているため、副業に使える時間が夜間や休日に限られることがほとんどです。稼働が休日や夜間となることは、B2B商材の取り扱いが難しく、B2C商材を中心に選定する必要がある点も考慮しなければなりません。こうした点を踏まえて、今回は営業職が特に取り組みやすい副業について紹介します。
おすすめの副業
まず、この記事をご覧いただいている方は、営業職としてキャリアを築いていて、本業でも活躍していると思われます。そんな方向けにおすすめの副業を2つ紹介します。
おすすめ副業1：営業代行
営業代行とは？
営業代行は、他社の商品やサービスを代理で営業・販売する業務です。多くの営業代行は成果報酬型の報酬体系で、契約件数や売上に応じて収入が発生します。営業代行は主に中小企業やスタートアップなど、新規顧客の獲得を外部に依頼する企業にニーズがあり、営業スキルを持つ人材が求められています。
おすすめ副業2：インサイドセールス代行
インサイドセールスとは？
インサイドセールスとは、電話やメールを活用して顧客と接点を持ち、最終的な商談へつなげる役割を担う営業手法です。顧客のニーズを聞き出し、商品の魅力を伝える役割を担い、営業活動の一部をリモートで代行します。インサイドセールス代行は、B2C向けの商材でもニーズが高く、営業スキルを活かした副業として魅力的です。
営業系副業をするメリット
営業職が副業に取り組むことで得られる主なメリットを紹介します。
多岐にわたる商品を扱える
副業を通じてさまざまな商品やサービスを扱うことで、商品知識が増え、幅広い市場の動向を理解する力が養われます。複数の商材に携わることで、顧客のニーズをより深く理解でき、営業力を強化することにもつながります。
セールス技術の向上
副業を通じて、商品ごとに異なるアプローチや顧客対応が求められ、自然とセールス技術が磨かれます。インサイドセールスであれば、データ分析や顧客フォロー力が向上し、分析やコミュニケーションスキルの成長が期待できます。
商流を学べる
商品が顧客に届くまでの流れや、営業プロセス全体について学べる点もメリットです。商流を理解することは、将来のキャリアにおいても役立つ知識です。
収入の安定化とキャリアの選択肢が広がる
成果に応じた報酬が得られることで副収入が増え、将来的にはフリーランスの営業や独立など、キャリアの選択肢が増える可能性もあります。
取引企業と案件選定のポイント
営業系副業では、報酬体系の確認が重要です。中でも「フルコミッション」と呼ばれる完全成果報酬型の案件には注意が必要です。（こういう案件が非常に多いです。）
フルコミッションでは、契約が成立しなければ報酬が支払われないため、リスクが高く、商品や市場のニーズが不十分な場合は労力を浪費する可能性があります。そのため、可能な限り「1商談：〇〇円」「1架電：〇〇円」といったように、稼働に対して報酬が支払われる案件を選ぶことをおすすめします。
一方で、稼働に対して報酬を出せない会社は、「資金に余裕がない」「成約率が著しく低い」というケースが多く、こうした企業の案件は避けた方が賢明です。そのような環境では自分の貴重な時間や労力を無駄にしてしまう恐れがあるため、報酬体系は必ず確認し、慎重に案件を選定しましょう。
営業職の副業案件の探し方
副業案件を探す際には、「Wantedly（ウォンテッドリー）」などの求人プラットフォームが便利です。「副業案件」や「週末コミット」などのキーワードで検索し、希望の働き方に合った案件を見つけましょう。私は実際に、Wantedlyを利用して、素敵な副業案件を見つけることができました。
他の副業案件プラットフォーム
ウォンテッドリー以外にも、ランサーズやクラウドワークス、Indeedなどの求人サイトで副業案件が見つかります。これらのプラットフォームでは、案件ごとに報酬体系や稼働条件が異なるため、事前に案件内容をよく確認してから応募することが大切です。
まとめ：是非一度トライしてみましょう！
営業職が副業を持つことは、収入の安定やスキル向上、キャリア選択の幅を広げるために大変有意義です。しかし、時間の制約や商材の選定、適切な報酬体系を見極める必要があるため、慎重な準備が求められます。この記事で紹介した「営業代行」や「インサイドセールス代行」は、営業職のスキルを最大限活かせる副業であり、リモートワークで取り組めるため、本業と両立しやすい点も魅力です。報酬体系や案件内容をよく確認し、自分に合った副業を見つけることで、経済的な安定とさらなるスキルアップを目指してみてください。